年の評価面談を行った際に、上司から昇進が決まり、来年から部下を持つことを伝えられたあなた。その時、どういう感情がでるでしょうか?嬉しい、わくわく、不安、逃げたい、、、様々な感情が巡ると思います。
でも、そもそも管理職とはなんでしょうか?おそらく中にはチームリーダーとして、部下ではないけど周囲のチームメンバーをリードして何かを達成している方もいるのではないでしょうか。そういった方との違いを明確に言えますか?
ここでは、マネージャーに求められる役割(目指すべきマネージャー像)や、それに向けてどういった働き方をしていくといいのかをご紹介します。なお、ここではあくまで「マネージャー」=「部下を持つ方(ピープルリーダー)」として、話を進めます。
管理職に求められる役割
管理職とは何か?皆様はどういうイメージをお持ちでしょうか?「大きなビジョンを掲げてメンバーを率いている」、「一人一人のタスクを管理している」等、色々な意見が出てくるのではないかと思います。Goo辞書で調べると「官公庁・企業・学校などで、管理または監督の任にある職。また、その任にある人」との定義があります。では、実際どういった役割が求められているのか?世の中には多くの本が出版されています。それらをいくつか紹介します。
管理職の仕事とは、人々がともに働くことでよりよい成果が出るようにすること
フェイスブック流 最強の上司 / ジュリー・ズオ著
自分の部門のアウトプットを最高に上げられると思われる活動に自分のエネルギーと注意を注がなければならない
HIGH OUTPUT MANAGEMENT / アンドリュー.S.グローブ著
増幅型リーダーは天才をつくり、メンバーの知識を引き出す。組織の中に伝染力のある集合知を築く
メンバーの才能を開花させる技法 / リズ・ワイズマン, グレッグ・マキューン著
私は初めて部下を持った際に、様々な本を読んだり、尊敬するリーダーの方々から多くのアドバイスをいただきました。その中で一貫していたのが
「ピープルリーダーは、メンバーが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を作ること」
です。管理職は淡々と部下が行っているタスクを管理し業務が滞りなく推進させることを目的とするのではない、ということです。
そのうえで、重要な要素として以下が挙げられると考えています。あくまで私の経験、周囲の方からのアドバイスに基づく意見となりますので、参考にしていただければ幸いです。
- 管理する部署の達成すべきゴールを明確にすること
- 一人ひとりがゴールに向けてコミットし、実行すべきアクションを明確にすること
- 業務遂行での障壁を乗り越える支援をすること
- 一人ひとりが業務の中で成長できること
- 一人ひとりの短期・中長期キャリア目標を支援すること
一つ一つの解説は今後記事として紹介できればと思っています。
他にも様々な著書で定義や解説がありますので、ぜひ見てみてください。
管理職に求められるマインド・スキル
上記で掲げたことを実行するためには、一般職で求められるマインドを転換する必要があります。そして、スキルも身に着けていく必要があります。
求められるマインドチェンジは、主語を「自分」から「メンバー/部下」への変換です。一般職だった際には、自身が自身の持っているゴール達成に向けて自分が何をするか、が重要でした。しかし、マネージャーになった場合は、自分で実行することがメインではなく、メンバー/部下が実施することがメインとなります。そのためいかにメンバーのコミットメント・エンゲージメントを上げるか、目標達成にどのような支援が必要かを考えることが重視されます。
一方のスキルについては、以下が求められてきます。今までプレイヤーに求められるような、実行力・論理的思考・分析思考・課題解決能力などに加え、メンバーを動かすためのスキルが求められてきます。
- ティーチング/コーチングスキル
- 質問力
- ネゴシエーションスキル
- ファシリテーション仕切る
- 巻き込み力
女性は管理職に向いているのか?
管理職への向き不向きは、男性/女性関係がない、と考えています。そもそも私はあまり男性と女性と区別して考えるのはよくないと思っています。上述したようなマインド・スキルを身に着けやすいかは、個人の性質によることも多いからです。ただ、傾向として女性は「自分が自分が」と、全面に自身を前に出す人よりも、「周囲といかに調和して進めるか」を考えて業務をする方が多い印象はあります。そう考えると、管理職に求められるマインドについてはすでに持っている方も多いのではないかと考えています。
男性・女性で考えたときの違いが何か、を考えると、やはり「出産・育児」です。育児に関しては、最近は男性も育休を取ったりしますので、負荷のバランスは徐々に改善してきていると感じます。一方で、出産については、生物学的に女性にしかできないもの、になります。そのためどうしても産休は必須になります。今後出産を考えているから管理職になるのを躊躇する、という方はいらっしゃるかもしれません。
出産への対応は職場の環境や周囲/上司の理解度に大きく依存します。すでに多くの女性管理職がいる職場では、出産があったとしても大きな障害にはならないですが、全くいない職場環境の場合は出産は大きなネガティブインパクトとなる可能性はあります。ご自身の職場はどのような環境でしょうか。もしキャリアとプライベートを両立したい、ということを考えている方は、ぜひ一度ご自身の職場が、出産や育児といったライフイベントに柔軟かどうかを見極めてみてください。職場環境や文化はすぐには改善されるものではありません。どんなに好きな業務であっても、ライフイベントによりキャリアを目指すことができないのであれば、転職も一つの手段だと考えています。
女性が管理職になることのメリット
管理職になることは、自身にとって、組織にとっていくつかのメリットがあります。
自分にとってのメリット
- 全員で大きな目標を達成することの喜び (一人ではなしえない目標を達成した時の喜びはかけがえのないものになる)
- 一人ひとりの成長を実感した時の喜び (メンバーが成長し、更なる飛躍をはたしたときに、自身のやった貢献の大きさを実感)
- 時間に余裕ができる (メンバーがしっかりと推進できる環境が作れさえすれば、メンバーが自発的に活動するので、1日2日上司が不在でも、物事は進む)
- 部下から学ぶ (自分の考えが正しいと思った場合でもすぐには伝えない。相手と対話することを意識するので、自然の相手の意見をきちんと理解することができ、そこから学ぶ・気づくことも多い)
組織にとってのメリット
女性が管理職として増えるということは、単に女性が増えるということではありません。一人女性が入るだけで、今までと違った意見が出てきますし、組織としても女性の採用・昇進が加速されていきます。組織としてD&Iを推進することは、すでに様々なところでインパクトが出されております。
- 社内の女性のエンゲージメント向上
- 社外から見て魅力的な会社 → よりよい人材を確保が可能に
- イノベーションを促進し、変化に強い組織となる
- 上記により、ビジネスパフォーマンスの向上
記事を読んでいただきありがとうございます。今回の記事では管理職に求められる役割は何か、必要なマインド・スキル、そして女性が管理職に参画することの意義をご紹介しました。職場での事例や悩み事等がありましたら、気軽にコメントいただけると嬉しいです。